93歳で。
今日はその四十九日。しんみり。
旅行が好きで、自分が川崎に住んでいたときも広島で暮らしていたときも、おばさんや親たちとともに遊びに来た。
動物が好きで、猫とかカナリヤとかを飼っていた。
食べることも好きで、あそこの店はうまいとか、あの食べ物はまずいとか、そんなことをよく言っていた。
自分が30過ぎて結婚して子供ができても、お年玉をくれた。
造り酒屋のお嬢様、いいとこの娘さん、と近所では言われていたらしい。まあでも、その酒屋もつぶれてしまって貧乏になったというが。
そして着道楽。棺おけの中でもダイヤの指輪をしていた。揃いのスカートとカーティガンを身に着けていた。
葬式のとき、母に、祖母が生前に何が好きたったのか聞いてみた。
「火事が好きだった」
な、なにそれ。
あと、いとこのKも、「剣山でゴキを潰したのを見た」って言ってた。
きょ、強烈。