日々の雑感

蓮沼さん

投稿日:

昨日、たまたまお店を訪ねたら、そこの店員さんが
「社長が亡くなった。2月27日」

ショック。

享年79歳。心臓が悪くて手術をして、それは成功したのだがその後急に具合が悪くなったのだそう。

あのひとは、それはもう立派な人だった。
姿勢が立派。医者のような教職者のような、聖人の風格を持った人だった。

初めて知り合ったときは10年くらい前なので、69歳くらいのころ? その頃でも自身でITをすごく勉強されていて、セミナーにも出席されていたし、自分自身も勉強をしておられて、事務所にはPC雑誌が山と積まれていて、かつリモートアクセスやら自社サーバやら、私の知らない領域についても恐ろしく知っていた。スーパーおじいさんだった。
聞いた話で(多分本当だが)、東大を出ておられて、若いころは全日空で航空機の設計をしていたらしい。

福祉のお店を富山の一等地に建てて啓蒙をし、従業員の教育にも熱心で、必要な箇所には必要な投資をして、方々の福祉施設の大物と知り合いで、年齢を感じさせない人だった。
いつも懸命に何かをしていた。そこらのぼやけた経営者とは違う。
尊敬していた。

私の会社にも仕事をくれた。もっとお金を使いたいところがあったんじゃないかと思うが、何かと私に気を使ってくれて、そうしてくれていたに違いない。
いずれ恩を返さなくては、と思っていた。
今はショボイ自分だが、何かをきっかけに大きなものをつかんだら、それでお返しをしようと。
しかし、かなわなくなってしまった。

会社は奥様がついで、いずれ娘さんがその後をついで行くのだそう。
私はせめて、彼らとそこの従業員に求められたら、できるだけのことをしてあげようと思う。

-日々の雑感

執筆者:

関連記事

no image

祖母が亡くなりまして

93歳で。 今日はその四十九日。しんみり。 旅行が好きで、自分が川崎に住んでいたときも広島で暮らしていたときも、おばさんや親たちとともに遊びに来た。 動物が好きで、猫とかカナリヤとかを飼っていた。 食 …

no image

読書

久々に「

no image

マッチ

私の父は、私が小さいとき、マッチ箱をコレクションしていた。 父は長野やら岐阜やらによく出張に行くので、そのたびにホテルやらレストランやらでマッチをもらってくるのだ。 いつしかそのマッチはみかんの段ボー …

no image

ゆーとりあ越中

元旦の夕方、親戚一同でゆーとりあ越中に一泊。 http://www.yu-toriaettyu.co.jp/ 清潔な館内、美味しい料理、いいお湯の風呂、部屋の窓から雪景色・・・贅沢な時間を過ごす。 ち …

no image

廃線の翌日

朝、車での通勤中に城川原のバス停前を通った。 あれ、いつもこんなに人がいたっけ? 女子高生、サラリーマン、おばあさん。10人くらい? あ、そうか。 昨日で富山港線が廃線になったから、代替バスが走ってい …