車のウィンカーが本格的に点かなくなった。
行きつけの修理屋に電話したところ、
「あんたのクルマは大きな事故をしてるから、インパネの中がメチャクチャになっている。あまり見たくないが、もって来てもいい」
とのこと。
なんじゃ、それ。
どうやら、あまりやる気がなさそう。
でも・・・そうかもしれない。
自分が修理屋だったら、インパネを開けるのでさえも結構な体力を使うし、開けたら開けたで、現場は惨状。
原因を探るのに時間がかかるし、しょうもない部品が原因だったら、修理費もそれほど請求できない。
(PCハードやプログラムの修理・修正と同じだね)
でも、仕事が終わったらとりあえず持っていって、見てもらうことにした。
途中、車を走らせつつ、
「いくらかかるのかな」
「台車の手持ちがないといっていたが、出直してこないといけないかな」
「このクルマ、呪われてるんじゃないか」
いろんなことを考える。
また、曲がり角でウインカーを点けられないので、対向車にパッシングされたり、後続車にエンジン吹かされたり。
とりあえず、気を落ち着かせる。
チェンジャーに入っていた「エナジー・フロー(坂本龍一の癒し音楽)」をかけたりして。
意識して集中して聴き入ったりして。
車屋に到着。
(ほっ)
エンジンを切る。
突然、
ジーーーー!!
蝉のような声。
な、なんだ?
どうしてよいか分からず、キーを抜く。
も、止まらない。
あわてる。
いつか聞いた音・・・そうだ、これは、ハザードランプが調子悪かったときの音。
ハザードのスイッチを押してみる。
・・・止まった。
ウインカーを点けてみる。
・・・点いた。
ピットから出てきた修理屋に、「いま治った」。
修理屋は、「治ったのなら、もうどこが悪いのか分からん」。
「・・・」
すごすごと帰る。
ま、いいか。
修理代がかからなかったし。
原因は、おそらく、ハザードスイッチ付近の電気回路ではないか。
以前に素人修理した(ガムテープを張った)箇所が、暑さと振動で、剥がれてでも来ているのだろう。