先日、上市町にある大岩山日石寺に行ってきました。
今まで行ったことがなかったが、一応、富山県の名所のひとつ。
真言密宗の大本山。
岩に彫られた磨崖仏は、国重要文化財に指定されている。
滝に打たれる修行をしに、アテネ五輪のレスリング部やプロ野球選手らも訪れている
今回、県外の来客があり、案内することに。
上市町といえば穴の谷(あなんたん)の霊水が有名だが、今回は立ち寄らず。
大岩はそこよりも少し遠くの場所にあり、上市のまちなかから、もう少し山側に車を走らせる。
快適な田舎道のドライブ。
そして到着。
駐車場から緩やかな坂道を降りていくと、すぐに寺社。
(とあるガイド本には、寺社に向かうには200段の階段が待っているとあったのだが、わからなかった。少し得した気分。)
境内は立体的。
あちこちに階段、坂道、石仏、塔、湧き水、池、滝、杉木立。
山寺らしい、いい感じ。
季節は初夏で、苔の緑が美しい。
アジサイも咲いている。
六本滝、十二本滝の周りは、とても涼しい。
この滝の涼しさを味わえただけでも来た価値があったと、感じた。
本殿内にある重文の磨崖仏は、手前のロウソクの光で照らされ、迫力満点。
岩を削ってこんな大きな仏像を彫るなんて、昔の人はすごいと、ただただ感心。
ちょっと気になったことは、境内のあちこちに、お地蔵やら石仏やらブロンズ像やら、いろんな時代のいろんなものが無造作に配置されているせいで、少々風情がそがれている。
これは住職の趣味か?
立ち寄らなかったが、寺のそばにある老舗旅館やおみやげ物屋は、古い建物、いい風情。
ここで寺を外から眺めつつ、滝つぼの音を聞きながら、名物のそうめんなどを食べてみたいものだ。
そういえば7/1に「大岩滝開きとそうめん・山菜まつり」があるそうだ。
来るタイミングが一週、早すぎた。
そして帰り道。
富山方向に車を走らせていると、右手に「城山の清水」が。
美味しい水があるのだなと思って車を停めると、番人のようなおじさんがやってきて、
「今日は濁ってるからダメやちゃ」。
残念。
ここ富山は6月末にもかかわらず入梅せず、例年の9%しか雨が降っていない。
渇水の影響?
シメとして、つるぎふれあい館に立ち寄り、温泉入浴。
98年にオープンした温泉、「アルプスの湯」だ。
マニアの間ではかなりポイントの高い温泉だそうで、一度行って見たかった(特に妻が)。
実際、「本当の源泉をそのまま引いている」露天風呂が、とても気持ちが良かった。
お湯は泥で濁っているのだが、そこがいい。
内湯は透明。
泡風呂・薬草風呂など、どれもいい。
今まで行った温泉で、ベスト5には確実に入りそうだな、ここは。
帰宅。
長寿の相がでている私の寿命が、今回の小旅行で、さらに延びたような気がしました。
上市、オススメスポットです。