仕事に役立つかもしれない(営業ネタ・セミナーネタ)、これからの人生を充実させるヒントが見つかるかも、という思惑で、買った。
また、いくら自分のようなアホでも、50もの例があれば、いくつかはヒットするだろうと。
自己啓発は、「心」なり「魂」なりを鍛えるもの。
スポーツトレーニングと似ている。
この本は、楽しそうなもの(ゲーム)、筋肉がつきそうなもの(思考トレーニング)、そこそこダイエット効果がありそうなもの(気分転換)など、いろんなアイデアや思想が載っている。
自分がこの本を読み始めたときの意気込みは、「甲子園に行ってやろう」とは思わないが、「健康づくりになるのなら」というくらい。
それで、先日、2カ月がかりで、読み終わる。
読み終えて・・・期待された自己啓発があったか、何か変わったか、というと・・・よくわからない。
おそらく読む前とたいして変わらないと思う。
なぜかと考えたら、結局、知恵は得たが、自分の行動を変えていないから。
「根つめてやると、疲れそう」なんだよね、どれもこれも。
「地道な努力」「疲れる作業」は、イヤじゃ。
(根性ナシ・・・)
で、収穫がなかったといえば、そうではなかった。
いろいろと勉強になった。
・ 知人が影響を受けたといっていた、「7つの習慣」がどういうものかを知った。
・ 読んでみたかったが難解そうで手にすることがなかった、ビクトール・フランクルの「夜と霧」がどういう内容なのかを知った。
・ 学生の頃に好きだったユングやマズローが登場、嬉し懐かしかった。
・ 著名だが読んだことがなかった本を、読んだ気になれた。
・ 「買わなくて良かった」と思う本を発見した。この本を読んでなかったら、もう少しで買うところだった。
・ 読みたい本が出てきた。「神経言語プログラミング」とか「自省録」とか「聖書」とか。
こういった本は、「自己啓発は好きじゃないし、真面目にそういう本を読む気もないが、なにか始めなきゃと思っている人」が、トイレにでも常備しておいて、斜に構えながら読むのにちょうど良いのではないか。
私の結論は、「買ってよかった本」。