天気もいいし、白木峰というところに行ってみようかと。
前々から登ってみたかったのだがなかなか今まで行く機会が無かったので、今朝、思いついて、行動。
で、家を出たのが13時。
八尾の町中を抜け、利賀村に続く細くて怖い道を通り、大長谷の集落を過ぎ、白木峰の登山口まであと少し・・・。
ここでちっちゃが突然の腹痛。
気圧に弱い彼女の事、高所に来たから体調が悪くなったみたい。
あと数キロだったが上るのを断念してUターン・下山。
途中、杉ケ平キャンプ場で休憩。
一服・・・のつもりだったが、長居することに。
「あ、あそこに何かいた!」
妻の叫びで近くに停め、歩いてそこに行くと、なんとアナグマ。
草むらでなにやらモソモソやっている。
ゆみちゃやちっちゃが近づいてもなかなか逃げない。
後10メートルというところまで行くと、さすがに走っていった。
「あそこのベンチでおやつを食べよう」
ちっちゃが言うので、管理棟の近くの公園に行こうとした所、
「もう森のほうは回ってみた?」
そこの職員らしい親切そうな青年が話し掛けてきた。
「いえ。一周できるんですか」
「ここをまっすぐ行くとつり橋があったりキノコが採れるところがあるよ。よかったら案内しますよ」
「えー、いいんですか!」
ずうずうしく、案内してもらうことに。
つり橋+キノコと聞いて、子供らは期待でワクワク。私もウキウキ。
キノコは、シーズンが始まったばかりのようであまり生えていなかったみたいだけど、それでもいろんなキノコを見つけ、説明してくれた青年さん。
「これはバター炒めにすると美味しい」
「これはおすましに入れるといい」
「これは食べられません」
「卵の形をしているでしょ。面白い種類だよ」
「シーズンになるとこの木一面にキノコが生えるよ」
ガイドがいると、ほんとにこんなとき良い。
私みたいに無知だと「なんか生えてる、次」でおわる世界が、終わらなくて、食だの造形だのに広がっていく。
「こんど11月1日にキノコ教室があるから、おいで」
「ワー、ぜひ行きたいです!」
「アナグマを見ました」
「ハクビシンかもね。犬と喧嘩しても負けない力があるから気をつけてね」
そうこう言っている内に、森の上のほうの折り返し地点。
「ヤマボウシの実を食べた事がある?」
無いと言うと、道沿いにあった木に成っていた実を取ってくれた。
実は柔らかく、薄く赤かった。半分に割って、かじってみた。
イチジクのような甘みがある。
もう半分を子供らに食べさせた。ゆみちゃはいまいちだったけど、ちっちゃは気に入ったみたい。
そうこうしているうちに、森を一周。
キノコは片方の手のひらに乗るくらいしか採れなかったけど、でも楽しかった。
そう思っていると、青年さんが、「取って置きの秘密の場所」に案内してくれた。
そこは、なめこが群生していた。
聞くとしいたけのホダ木みたいに菌を植えて木を並べている所で、どうやら計画的に育てているみたい。
大きなのを採らせてもらうと、たちまちビニール袋がいっぱいになった。
子供らも、自分の手でなめこを採取して、面白がっていた。
そろそろ夕方になったので、帰る事に。
青年さん、ありがとう! また来ます。
途中、大長谷温泉で足湯に入る予定だったのだが、建物はあるけど湯が無い・・・?
聞いてみると、夏しかやっていないのだそう。がっかり。こちらもまた今度だな。
帰宅後、早速調理。
なめこおろしと、なめこの味噌汁、ナントカだけのバター炒め、ナントカだけのおひたし。
あー、きのこいっぱいでうれしい。
食卓がキノコ尽くしってのは初めてだ。
どれもこれも、とっても美味しかった。
今日はいい一日だったなァ。