成果報酬型のパターンのWebサイト製作の仕事が、最近多い。
社長がその仕事を選んでとってくる。
(といってもなかなかそんなことやらしてくれるお客さん、いないけどね)
請負型だと制作費は大きくもらえるが、その後がない。
少ないながらも長くずっとお金がもらえる(かもしれない)ほうが、魅力的なのだろう。社長にとって。
「こっちのほうが、(請負型よりも)面白くないけ?」
ってこのあいだ社長に聞かれたから、
「うーん、スリルはありますけどね」
って答えた。そのときは。
あれから、「おもしろいのか」考えているんだけど、どうもスッキリ整理できない。
そりゃ面白さはあるけど、「売った、儲かった、面白い」みたいなこと、どうも自分には向いていないというか、諸手を上げて喜べないというか、そんな風に感じている。
だってやってることといえば、てきやの兄ちゃんと同じでさ。
深みとか大掛かりな仕掛けとか無くてさ。
モノを作る喜びも仕掛けを作る楽しさも、そこに無いんだもん。
しかも、社長は気づいていないけど、リスク、あるよ。
お客さん、最初はやるといっても、1年くらいでやめるかもよ。
だって「いつまで続ける」って話、双方まったくしていない。
普通はこっちから言っておかなくちゃならないのに、社長言ってない。
Webサイトって一般的に、開設して3ヶ月は泣かず飛ばずってこともよく言われてるけど、そうなると実質9ヶ月しか勝負できる期間が無かったりして。
それでその期間、数千~数万もらって、やってくの?
一年フルに働かされて、見入りは10万にも満たずに終わっていくこと、ありそうでないかい?
(いやもう、じつはそんな絶望的観測で終わりそうな仕事、あるんだが)
さらに言うとさ、Webサイトを作る仕事、膨大なエネルギーを消費するのにさ、それを「最初はタダ」ってされると、俺、かなりやる気をなくす。
そりゃシステム開発と比べると、(自分にとっては)消費は少ないけどさ。
それでも作業は細かいし(コーディングが一行違っただけでレイアウトが崩れたり画面が真っ白になったりするし)、開発・制作ツールはもっさりして余分に疲れを引き出し、テストはいちいちチェックポイントは多いし、デザインだの広告だのアクセス数だの余計なこともやってかなくちゃいけないし、カバーしないといけない領域が広い。広すぎる。
周りから見ると、「君は今日も右手の人差し指でカチカチしてるだけだね。楽そうでいいなあ」だけど、本人の脳の中では血液が沸騰しかかってたり。
まあここで愚痴っても仕方ないし。
社長には社長の考えがあるのだろうし。
どこまでそれが及んでいるのかはあとにならんとわからんし。
俺は俺で、じゃあ請負型の仕事がどこにある、ジブン取ってこれるかと聞かれると・・・。
まあ、やってみてこそ次の展開もあろう。
行動してみてこそ、未来の光が差してくるかもという考えもあろう。
未来がまったく無い暗黒仕事ではないから、しばらくはやってみるしか、あんまい。