12月。
かぶら寿司の美味しい季節がやってきました。
しかしこのかぶら寿司、お値段がけっこう、する。
駅なんかでお土産用の高級品を買おうとすると、3000円くらいは覚悟しないといけない。
先日、県内のかぶら寿司メーカーが集中している南砺市で仕事があった。
帰り道、例のものを買って帰ろうと思い、お客さんにどこで買えばいいか聞いてみた。
「自分の家で作っているから、店では買わないよ」
周りにいた3人の地元の方も、口々に同じことを言った。
「○○食品のならすぐそこのスーパーに売っているけど、同じものは富山市でも買えるしねえ」
そう、ここ富山では、かぶら寿司は普通の食料品スーパーで買うことができる。値段も、プラスティックのトレイに数百グラムに切り分けたものなので、それほど高くない。
そこで今年、近所のスーパーにて様々なメーカーのものを購入し、食べ比べてみることにしました。
まるまんさん
(購入先:新鮮市場) 今回、一番美味しかったキミ、優勝! ダントツ1位。 上品な甘み、かぶらににじむ鯖のうまみ、糀のまろやかさ。 おそらく、工場で大量に作ったものでなく、スーパーの惣菜担当者が少量を手作りしたのではないか。 かぶらが十分に漬かっている感じが、おいしい。 |
|
三和食品さん
(購入先:シマヤ) やや甘い。 まずくは無い。いや美味しいのだが、しかし味にメリハリが無いというか、工夫が無いというか。 三和食品さんは県内のほとんどのスーパーにかぶら寿司を卸しているポピュラーなメーカー。 |
|
菱富食品さん
(購入先:バロー) やや酢がきつい。 ここのも、まずくは無いのだ。 かぶらはパリパリ感がある。 京の千枚漬けが好きな人は好きかも。 |
|
旭漬物さん
(購入先:マックスバリュ) 淡白な味。 やや糀が乾いた感じ。 鰤の身が厚い。 石川県のメーカー。 |
|
○○食品
(購入先:赤い果物の名前を冠したスーパー) まずい(なのでメーカーや扱いスーパーは匿名)。 漬かっていない。 漬物の素に浸しただけ?の印象。 糀の甘さや風味がない。 かぶらに挟んである鯖も、薄くて古い感じ。 ただ、地元でとれたかぶらを使っているのが、安心といえば言える。 また、価格も安く200円台なので、それなりといえるかも。 |
ちなみに今回食べたのはいずれも鯖(サバ)のかぶら寿司。
11月の出だしは、スーパーにはまだ、鰤(ブリ)のかぶらずしは並ばない。
12月の終わりに近づくと、おせちの一品に使う需要があるためか、ようやく鰤が出てくる。
私は鰤のほうが好きだが、今回は鯖で勝負(鰤は入手が難しかったので)。
自分も食べ比べてみて、楽しかった。各社ホントにはっきりと違いがわかる。
また、石川県もかぶら寿司の産地で、十字屋が美味しいと聞く。
いつか石川県のものも食べ比べてみたい。