「ちょっと相談がある。」
社長に呼ばれて会議室。
何かと思ったら、サイバーエージェントやら、フルスピードやらオーバーチュアのHPをプリントしたのを見せて、
「こんなのウチでもできんか?」
ま、またか。
「この会社、資本金が1000万しかなかったのに数年後に十何億も売上とる。SEO事業をやってからだ。ウチもSEOやったらどや?」
あー、また変なことに手を出そうとしている。
今まで作ったサイトに対して私がSEOをやっていないと思っているんだろうか。
そもそも社長はSEOをどこまで理解しているのだろう?
どう止めよう。
頭がグルグル。
以前に何度も話した事を、また言う私。
・彼らは技術的に優れた人材を雇っていたり、大手企業と太いパイプがあったり、インチキっぽいことをやっていたり、とにかく普通じゃないルートでここまで来たのでは。同じことはウチにはできない。
・私がSEO対策を入念に施したショップサイトが1年に1品も売れていない。それはなぜ?
・今の時代SEOはWeb制作を生業にしている会社ならどこでもやっている。ウチの優位性は?
・SEOとはウソやインチキやトリックの一面を持ち、使い方を誤ると危ない。責任もってできるか?
・SEOをやりすぎるとアクセスはあがるかもしれないがサイトにつられて会社の印象が変わったり、冗長になったりデメリットもあるのでバランスが大事。そこだけに注目するのはどうか。
わかるかなーと思い、言葉を選んで慎重に説明したつもりだったけど、どうや?
「ウン、ウン」
頷いて聞いている。
こういうときは、理解していないときだ・・・
「これはこういうことか?」と聞きなおしたり、「こういうことはできるか?」と突っ込んだ議論をするときは、彼が理解しているときなのだが。そういう反応は無し。
ああ不安。