MS Access

Accessであらかじめリンクテーブルを開いておくと劇的に高速化

投稿日:2014年12月11日 更新日:

リンクテーブルに対して「Dlookupで値を探して見つかったらCurrentDb.Execute UPDATE~ で値を更新」という処理をループで回している。

この処理、一旦始めると、終えるのに30分以上かかることがある(件数は100件未満なのに)。
使っている人に、何とかして欲しい・・・と言われた。

調べてみると、コード中で単純なDlookupをしている1行だけでも、3秒ほど結果が出るのを待たされていることに気がついた。(イミディエイトウィンドウで確認)
数万件のテーブルとはいえ、参照しているだけなのにこんな時間がかかるはずがない。変だ。
で、試しにこのDlookupで参照しているテーブルをあらかじめ開いておいて、もう一度同じ処理を回してみた。

すると、100倍くらい速くなった! 数秒で終わる。

テーブルそのものでなく、そのテーブルを使っているフォームをhiddenで開いておいて、(閉じないで)そのあと見えなくしたものでも同じくらいに速くなった。

DoCmd.OpenForm “master”, , , , , acHidden
Forms!master.Visible = False

テーブルやフォームを開かず、処理の直前でレコードセットを作っても、同じくらいに速くなった(作ったrsは使わない)。

Set DB = CurrentDb
Set rs = DB.OpenRecordset(“master”)

ということは、ひょっとすると、DlookupとCurrentDb.Execute SQL といった関数やSQL文の組み合わせを使わず、rsのレコードセットを使い、素直にFindしたりUpdateするのが良いということかもしれない。(けれどそれだとコード量が増えて、見通しが悪くなるしナァ・・・)

また、Access2013よりも、Access2000と2007の方が、パフォーマンスが劇的に変わった。
こうしておくと、テーブルの内容をメモリに読み込んで処理するのかな?

これは発見!
しかしGoogleで検索しても、同じようなことを書いている人は見つけられなかった。
みんなが知らないことなの?
それとも、自分の環境だけに依存する現象?

よく分からないけど、結果オーライ。

-MS Access

執筆者:

関連記事

no image

VBAで忘れてしまっていたことと、知らなかったこと

STOPステートメント: ブレークポイントを設定しないでもその行でコード処理を止めることができるので、Access終了->Access起動といったシチュエーションで使える。 Randomizeステート …

もう何度もAccessの集計クエリの作成をミスって怒られている

私が悪い。反省。 自戒のメモ。 Accessの集計クエリに条件を加えたい場合、その条件をどこに書くかによって結果が全く違ってくる。 それをわかってはいるのだが・・・最大やら演算やら、細かいことを同時に …

Access「実行時エラー3061 パラメータが少なすぎます。2を指定してください」で意外な決着

クロス集計クエリをVBAで読むときで、かつパラメータクエリを使う場合には、クエリのパラメータパネルで、別途、パラメータを指定しなくてはならない(VBAで使わないなら不要) 本日のトラブルは、その後、W …

no image

Accessの再クエリーでデータが移動してしまうのを解消

仕事メモ。 メイン・明細フォームのときは、 http://www.sanryu.net/acc/tips/tips323.htm を参考に、 Dim m_offset As Long ‘レ …

no image

VBAで英字混じりの引数から数字のみを取り出す関数

たとえば、abcABC123456XYGという引数から、123456のみを取り出したい。 VBAの組み込み関数で、適当なのがありそうだけど、無いみたい。 カスタム関数を作るにも、これはという情報がググ …