先日、富山から親戚のいる春日井市まで行ってきた。
順調で何事もなくスイスイ。
そこまでは良かった。
次の日の朝、南知多ビーチランドに向かう途中、渋滞にはまった。
これがいけなかった。
クーラーがきかなくなってきたなーと思ったら、ボンネットの隙間から水蒸気が噴出してきた。
慌ててエアコンを止め、エンジンを冷やそうと路肩へ。
移動途中にエンストしたが、なんとか路肩へ。
保険のロードサービスに電話して、修理屋を手配。
10分ほど待ったが来ないので、一番近い出口に向けてそろそろと出発。
時速40キロを超えると、エンジンがゴロゴロ鳴る。
こりゃ決定的に不調。
堀田町の出口から出て、たまたまあった警察署の前で修理屋を待つ。
同乗の親戚は、近くのUFJ銀行の中で涼んでもらう。
間もなくして修理屋到着。
冷却水を追加してみるも、エンジン付近からジャージャー漏れる。
「エンジンに水が入っている。こうなるともうダメ」
そして3つの選択肢を告げられる。
1.レッカー車で富山に持ち帰り修理してもらう。
2.自分の修理工場で修理する。直ったら富山から取りにきてもらう。
3.この場で廃車。
1と2は、エンジンのオーバーホールまたは中古を探して載せかえで、30万以上。
となると、3しか選べないじゃんか。
妻は横で、「じゃ、廃車にしてください」。あっさり。
「ちょ、ちょっとまって」
一応わが家の資産なんだから。
そう簡単にゴミと決めていいのか。
しかしその場でじっと考えてみるも、やっぱり廃車しか選択肢が無い。
決めた。
廃車代1万を払って、手続きをしてもらう。
諦めた。
レッカー車の荷台に載せられ、運ばれるアストラ。
最後に写真をとってやろうと携帯に付いているカメラを起動しようとしたが、動揺してグズグズしているうちに、行ってしまった。ああ。
ドナ・ドナ・ドーナー・ドーナー・・・(ドナドナの歌)。
不幸中の幸いは、任意保険の三井ダイレクトのロードサービスを利用できたので、修理屋を呼んだのも無料になるし、名古屋-富山の帰宅費用が出たこと。
ホントはホテル宿泊も可能だったのだが、親戚の家に泊まりたかったので、しなかった。
これでちょっとは諦めがつくってもんよ。
にしても、突然かつ劇的な別れ。
にしても、車の後姿が、寂しそうだった。