使用開始から5年を過ぎた会社のNAS。TeraStation TS-WXL973。
使用済み容量が90%を超え、本年度中にはパンクすることが目に見えてきたので、NASを新調することにした。
ネットで評判の良いQNAP TS-251Aを選んだ。
以下は、TeraStationからQNAPへのデータ移行の作業メモ。
TeraStation側:
共有フォルダメニューで、「公開先」の「バックアップ」にチェックを付けておく。
こうすることで(他のマシンとの同期を司る)TerastationのRsyncモジュールが動作するらしい。
普段使われることのない、というか意識することがないこの機能、TeraStation引退前にして初めて使うというのも皮肉。
QNAP側:
バックアップマネージャのRTRR(Real-time Two-way Folder…)を開き「レプリケーションジョブの作成」ボタンをクリックする。
以下、ウィザードに従って設定を進めていく。
リモートホストはIPアドレスを指定する。サーバタイプはRTRRサーバーを指定すると転送速度を絞ることができるようだが自分の腕では上手くできなかったので、Windows共有(CIFS/SMB)にした。いつか再チャレンジしよう。
レプリケーションは、リモート(Terastation)とローカル(QNAP)は同じフォルダ名同士しでないとJOBがコケてしまうので、同じにする。
自分の作業では「今すぐレプリケート」とした。すぐさまレプリケーション同期が始まった。
進行状況や予想の終了時間を表示してくれるので、親切。便利だ。
ストレージマネージャの「利用」で進行具合が確認できる。わかりにくいけど、青いグラフが微妙に上向きに傾向・・・。
設定自体は非常に簡単であった。しかし実は、上記の方法を編み出すまでに3時間以上かかってしまった。。。
また、実は、この方法に取り掛かる前、TeraStationからバックアップを取っていたUSBディスクをQNAPに接続してUSBケーブルで超高速にデータを移行できないか目論んでいた。
しかし、QNAPではUSBディスクを未初期化のディスクと認識しており、中身を見たりコピーしたりすることができなかった。
USBディスクをExt3でフォーマットしてあるから?
きっと何か方法があるのだろうけれど、私のスキルでは、無理だった・・・。
最後に、NAS交換の効果をLAN Speed Testで確かめたところ、
TeraStation TS-WXL973 書き込み:305Mbps 読み込み:285Mbps
QNAP TS-251A 書き込み:703Mbps 読み込み:816Mbps
・・・となった。
書き込みで倍、読み込みで3倍近くの差とは、恐れ入りました。
デカイ容量のディスクに交換するのではなく、NASごと交換してよかった。
参考になったブログ:
BuffaloのNASをrsyncサーバとして使う – どねすの備忘録
rsync で LinkStation –> LAN DISK はバックアップが取れる|PC元気化ブログ
2017/3/30(木)追記:
FTP接続だと、最大転送速度を有効にできるので、そちらも試してみた。結論を先に言うと、ダメだった。
TeraStation側:
以下をメーカーHPを参考に、設定。
FTP接続する方法(LinkStation、TeraStation) | BUFFALO バッファロー
FileZillaでの接続確認OK。
QNAP側:
接続テストもうまくいき、実際に実行もできた。
しかし、ジョブが終了して結果を見てみると、英語名のファイルフォルダの同期は上手く行っているようだが、日本語名のそれらが文字化けしているか空白になっているかのどちらかで、全くダメ。
調べたところ、どうやらQNAPは文字コードがunicodeで保存されるようになっており、一方のTeraStationはShiftJISで保存されているからのよう。
帯域制限して同期が取れるようなら業務中に同期作業しようと思ったが、できないことがわかった。がっかり。