仕事から帰宅。
机の上に郵便物。
差出人は、東京地方裁判所!
「な、なんだ?」
物々しさに怯んだ。
封を切って中を開けてみると「平成電電の債権がどうとか」という書類が入っていた。
それを確認して、安心。
自分は以前、少しの期間、平成電電のADSLとマイラインの個人代理店をやっていたことがあった。
すぐにやめたのだが。
また、平成電電が最近、民事再生法を申請したのは、だいぶ前からニュースや新聞で知っていた。
書類は、
「会社がつぶれた。あなたも関係者。債権があれば申請してくれ。ちょっとは返ってくるかもしれないから」
というものだった。
返して欲しい債権はないので、放っておこう。
それよりも、代理店契約の更新を断ったのに、数年たっているのに、会社がキチンと処理をしていないところに不安を感じる。
早急に何とかして欲しい。
しばらくして、妻が帰宅。
そしてその封筒を見て、顔色を変えて叫ぶ。
「とうとうきたよ、うちにも、架空請求が!!」
(妻が言うには、そういう詐欺は、裁判所の名前が入った封筒を使うらしい)
笑った。